歯周ポケット測定

 歯周病になると、歯と歯ぐきの隙間に深い溝ができます。これを歯周ポケットと呼びます。歯周ポケット内にバイオフィルムがあると歯周病が発症します。ポケット内のバイオフィルムは前述した虫歯の原因となるバイオフィルムとはバイ菌の種類が異なります。

歯周病を引き起こす代表選手は
 ・PG菌Porphyromonas gingivalis
 ・AA菌Aggregatibacter actinomycetemcomitans
等というもので、これらのバイ菌は酸素のないところを好んで生育します。
 歯周ポケットは深くなればなるほど無酸素状態となり、上記の菌の生育に適した環境になってしまいます。歯周ポケット内のバイオフィルムによって、歯ぐきに炎症が起こるだけでなく、歯を支えている歯槽骨まで溶かされてしまうため、歯がグラグラになります。

 さて、歯周ポケットの溝の深さを測ることを歯周ポケット測定と呼びます。この歯周ポケットの深さが歯周病の度合いを示します。
 また測定時の歯周ポケットからの出血の有無で、今現在の歯ぐきの炎症の程度を知ることができます。測定時は若干の痛みがありますが、歯周病を診断するうえで、この検査は欠かすことができません。

歯周ポケット検査